自分探しからスタートした「INTI」のビーズステッチアクセサリー。
ものづくり
2020.06.21
アメリカで誕生したビーズステッチアクセサリーってどんなもの?
新潟市中央区、沼垂テラス商店街にあるゲストハウス「なり -nuttari NARI-」。そこで住み込みスタッフとして働いている宗村美生さんを、今日はご紹介します。ゲストハウススタッフとしての日々の仕事の傍ら、彼女は小さなビーズを編み込む「ビーズステッチアクセサリー」の作家としても活動中なんです。宗村さんに、ビーズステッチアクセサリーをはじめたキッカケを聞いてきました。

INTI
宗村 美生 Miu Munemura
1990年新潟市生まれ。新潟ビジネス専門学校卒業後、携帯会社の窓口営業に。退職後はフィジーへの短期留学、フェスやリゾート地でのアルバイト、アジア周遊、小豆島での農業などを経験。現在はゲストハウス「なり -nuttari NARI-」で住み込みスタッフとして働きながらビーズステッチアクセサリーブランド「INTI」を立ち上げて活動中。
ビーズステッチアクセサリーについて、いろいろ聞いてみた。
――ビーズステッチアクセサリーとは、どんなアクセサリーなんですか?
宗村さん:ビーズステッチアクセサリーは、80年代~90年代にアメリカを中心に起きたハンドメイドブームが発祥といわれています。糸と針を使って、さまざまな色や形、サイズのビーズを編み上げてひとつの作品を作ります。
――どんな形のものが作れるんですか?
宗村さん:小学生の女の子が喜ぶようなハート形とか、いろんなキュートな形も作れるけれど、私はネイティブ調の民族アクセサリーをベースとした作品を作っています。

――ネイティブ調というと、模様みたいな?
宗村さん:そうですね、例えばピアスだと、長いビーズの束が何本もぶら下がっているイメージです。ちなみに模様やグラデーションを作るために、たくさん種類のあるビーズのなかでも極小サイズのデリカビーズを用いて作っています。このビーズはただ小さいだけではなくて、たくさんのカラーバリエーションがあるからグラデーションが作りやすいし、模様がとても編みやすいんです。
――なるほど。ちなみに極小というと、どれくらいのサイズなんですか? 5mmぐらい?
宗村さん:えー、どのくらいなんですかね。たぶん1mmぐらいだと思いますよ。実物を見てみますか? とても小さくて驚きますよ(笑)
――ほんとだ、ちっちゃ!

何がしたいのか。何が得意なのか。自分探しで辿り着いた夢中になれるモノ。
――宗村さんは、どんなキッカケでビーズステッチアクセサリーを作りはじめたんですか?
宗村さん:私は専門学校を卒業してから、携帯会社の窓口営業をしていました。その当時、泊まったゲストハウスで出会った日本人や外国人は、みんな自分の夢とか、得意なこととか、いわゆる「自分」を持っていたんです。正直、周囲に流されるままに就職してしまった自分にはそれがショックで。これから先の人生で何がしたいのか、自分は何が得意なのかが全然わからなくなったんです。それで仕事を辞めて、自分探しをはじめたのがキッカケになりました。
――自分探しというと、具体的にはどのようなことを?
宗村さん:外国人は自分を持っている人が多かったから、とりあえず海外に行けばどうにかなるんじゃないかと、安直な気持ちでフィジーに短期留学に行ったり、フジロックなどのフェスバイトやリゾートバイトをしたり、小豆島で農業をしたりしていました。秋冬は苗場スキー場で働いて、春はアジア周遊して、夏は神奈川の大磯ロングビーチで働くという流れを2シーズン繰り返した時期もありました。あっ、ニュージーランドにワーキングホリデーで行って、ピッキングという農作業もしましたね。

――なかなかいろんな経験をしてきましたね。その期間中にビーズステッチアクセサリーと出会ったんですか?
宗村さん:はい。ただ働くだけじゃなくて、モノづくりとか、いろんなことに挑戦してきたんですけど、そのひとつがビーズステッチアクセサリーだったんです。自分探しをしている空っぽな私を救ってくれた、夢中にさせてくれた存在です。
――ビーズステッチアクセサリーのどんなところに魅力があると感じていますか?
宗村さん:魅力というよりは、価値に気が付いたという方が正しいかもしれません。はじめは作っているだけだったけれど「それ可愛いね」「私も欲しいな」「作り方を教えて」みたいに、嬉しい言葉をかけてもらえるようになったんです。その声が、私が作っているモノの価値、私自身の存在価値なのかもしれないって思いました。だから飽き性な私でも、今まで続けてこられたんだと思います。

インカ帝国で語り継がれている太陽の神様「INTI」。
――それでは「INTI」についてお聞きします。このブランド名には、どのような思いが込められていますか?
宗村さん:「INTI」はインカ帝国の伝説上の太陽神で、太陽と虹の神様ともいわれています。太陽が出ていると出掛けたくなったり、何かをしたくなったり、行動に繋がることから、「INTI」のビーズステッチアクセサリーを通して「行動の後押しができたら」との思いで名前を付けました。

――なるほど。「INTI」のビーズステッチアクセサリーは、どこで購入することができますか?
宗村さん:「INTI」のECサイトとイベント出店時、それと私が住み込みで働いているゲストハウス「なり -nuttari NARI-」でも販売しています。作品はどれも1点物だから、自分の手からしか売りたくなくて、委託販売などはしていないんです。
――最後に「INTI」を通して伝えていきたいことを教えてください。
宗村さん:ビーズステッチアクセサリーは、あくまで自己表現できない人や自信がない人、私みたいな経験をしている人たちとの、接点や窓口となるツールだと思っています。何かを感じて、考えて行動したからこそ、私がビーズステッチアクセサリーを続けてこれたように、行動する大切さを「INTI」を通して伝えていきたいです。

「INTI」のビーズステッチアクセサリーたち。


Long pierced earrings ¥2,600
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